産業通商資源部、グリーンアンモニア協議体を設置

(韓国)

ソウル発

2021年07月26日

韓国産業通商資源部は7月15日、大田市で「カーボンニュートラルのためのグリーンアンモニア(注1)協議体」協約式を開催した。同部のほか、18の関係機関と国内企業が参加した(注2)。

協約では、参加企業間の以下の活動を含む協力事項を規定している。

  1. グリーンアンモニアの生産、輸送、抽出、利用のための基盤構築に関する協力事業の発掘と推進
  2. グリーンアンモニア産業振興のための情報交換と技術基準の確立、標準化の協力
  3. 政府とのコミュニケーション、交流、協力、提言活動への参加

具体的には、グリーンアンモニアにかかる生産コスト削減、輸送や船舶燃料への活用、カスタービン、ボイラー、専焼・混焼発電などで、企業や研究機関の技術協力を推進する。政府はグリーンアンモニアの生産・輸送・活用のための安全基準を定めることとした。

(注1)再生可能エネルギー由来のアンモニア。天然ガス由来とは異なり、製造時に二酸化炭素が排出されないことから、脱炭素社会の実現に向けた有力なエネルギーの1つとされている。

(注2)韓国エネルギー技術研究院、韓国化学研究院、韓国ガス安全公社、水素融合アライアンス、カーボンニュートラル研究組合、斗山重工業、斗山フューエルセル、ロッテケミカル、ロッテ精密化学、サムスンエンジニアリング、ポスコ、韓国造船海洋、ハンファソリューション、現代オイルバンク、現代自動車、現代製鉄、現代重工業、現代グロービズ。

(当間正明)

(韓国)

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