フィリピン、デルタ型変異株の感染確認を初めて発表

(フィリピン)

マニラ発

2021年07月19日

フィリピン政府は7月16日、高い感染力を有するデルタ型変異株の国内感染を11件確認したと発表した(政府通信社7月16日付)。フィリピン政府によるデルタ型変異株の感染確認発表は、今回が初めてとなる。政府通信社の報道によると、新たな感染確認件数は16件で、うち11件はフィリピン国内が感染経路だったことを明らかにしている。同11件の感染地域の内訳は、6件が北部ミンダナオ地域、2件がマニラ首都圏(1件は死亡を確認)、1件が中部ルソン地域、2件が西部ビサヤ地域だった。

また、それ以外の5件は、外国から帰国したフィリピン人の感染となる。同5件のうち、2件がカタール、1件は英国からの帰国者だ。また、他の2件に関しては、7月16日時点でフィリピン保健省が感染状況を確認中としている。

なお、同報道によると、7月16日時点でフィリピンでのデルタ型変異株の感染確認件数は、上記の16件を含め累計で35件と発表されている。

(吉田暁彦)

(フィリピン)

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