大手通信事業者LGU+がKDDIと戦略的業務協約を締結

(韓国、日本)

ソウル発

2021年07月19日

韓国の大手通信事業者LGU+(エルジーユープラス)は7月15日、同社プレスリリースにおいて、日本のKDDIとの間で、5G(第5世代移動通信システム)新事業の発掘および6Gにおける協力のための戦略的業務協約(MOU)を締結したと発表した(注1)。

両社はプレスリリースで、今回のMOUを通じ、5G新事業の発掘をはじめとするさまざまな分野での協力関係を強化する方針だとした。ネットワーク技術とソリューションに加え、有線・無線事業の革新的なアイデアを共有し、事業化を進める。さらに、将来の競争力確保のため、6G技術開発および今後の国際標準の策定に関しても協業する。

LGU+は、今回のMOUの締結でKDDIとの協力体系がさらに強固になると期待しているとした。今後、両社は他国の通信事業者との協業関係を拡大するなど、グローバルな協力に取り組む方針だ。

LGU+のパク・ジョンウク最高戦略責任者は「今回のMOU締結を機に、KDDIと5Gサービスをはじめ、新事業分野の協力を拡大し、6Gネットワークやクラウド、O-RAN(注2)などの分野で世界的な技術革新を共に先導していく」と述べた。

(注1)両社は、2015年から6年間、通信機器の共同調達、XR(仮想世界と現実世界を融合し、新たな体験をつくり出す技術の総称)、スマートドローン開発などで協業。

(注2)オープン仕様に基づくRAN(無線アクセスネットワーク)。

(当間正明)

(韓国、日本)

ビジネス短信 9b91f6a66b06e83a