第1四半期成長率、前年同期比4.3%

(スリランカ)

アジア大洋州課

2021年07月26日

スリランカのセンサス統計局は7月9日、2021年第1四半期(1~3月)のGDP成長率が前年同期比4.3%と発表した(添付資料図参照)。プラス成長は3四半期連続。同局は2020年10月に始まった新型コロナウイルス感染第2波が成長率に一定程度の影響を与えたと分析する。ただし、観光や娯楽関連産業を除いて、ほとんどの企業活動は停止しなかったことが成長率を下支えした。

主要産業別にGDPをみた場合、農林水産業6.1%増(前期1.3%増)、工業5.5%増(同1.3%増)とそれぞれプラス成長の上、前期から成長率は加速した。特に、これら産業は感染第2波の中でも、事業活動制限措置が課されなかったことで高い成長率を実現した。一方、サービス業は3.0%増(同1.9%増)となったものの、観光業などのビジネス活動が制約された中、成長率は限定的だった。例えば「ホテル、飲食店」の成長率は31.9%減(同49.1%減)と大きく落ち込んだ。

(新田浩之)

(スリランカ)

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