新型コロナ規制緩和計画の変更でワクチン接種者の活動制限緩和

(チリ)

サンティアゴ発

2021年07月13日

チリ政府は7月8日、新型コロナウイルス対策に伴う国民の活動制限を段階ごとに緩和する規制緩和計画(Plan Paso a Paso)の変更を発表した。変更後の緩和計画には、ワクチン接種完了者(注1)に対する活動制限を緩和する内容が盛り込まれており、7月15日午前5時から適用開始となる。

主な変更内容は次のとおり。

○「特別移動許可証(Pase de Movilidad)」(2021年5月27日記事参照)を所持しているワクチン接種完了者に対して、以下のとおり。

  • 集会の人数制限を緩和
  • レストランの屋内営業、ジムやカジノなどの施設の再開
  • 映画館の営業、セミナー、スポーツ観戦などのイベントの再開
  • 閉鎖空間で行う運動の再開など

○ロックダウン中の教育施設(高等教育を除く)の再開:規制緩和計画の第1段階(注2)の地域でも、教育省の許可を得た施設に限り、対面式授業の再開(出席は任意)を許可

加えて、チリ全土で発令されている夜間外出禁止令について、発令単位を「州ごと」に変更し、以下の条件を満たす州では、発令時間を午前0時~午前5時に短縮する。

  • 州内のワクチン接種対象人口の80%以上が接種完了者であること
  • 州内10万人当たりのアクティブ感染者数(注3)の割合が150人未満であること

上述の条件に当てはまらない州については、従来どおり夜間外出禁止時間は午後10時~翌日午前5時となっている。変更後の規制緩和計画の詳細は、チリ政府ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認可能。

(注1)所定回数のワクチン接種を完了した後、14日以上が経過した者と定義。

(注2)外出禁止措置(Cuarentena)が常に発令されている状態で、規制緩和計画の中で最も規制が厳しい段階。

(注3)発症後や陽性確定後、または検体採取後15日以上経過していない感染者または感染疑義者(死者を除く)

(岡戸美澪)

(チリ)

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