バングラデシュ、7月7日まで移動・活動制限を強化

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年07月05日

バングラデシュ政府は6月30日、新型コロナウイルスの感染拡大への措置として、全国において、7月1日午前6時から7月7日深夜までの期間、活動や移動の制限を強化すると発表した。

今回の措置の主な内容は以下のとおり。

  • 政府組織、民間オフィスなどは閉鎖
  • 公共交通機関(道路、鉄道、水路、国内線フライト)や、エンジン付き車両の運行は閉鎖
  • ショッピングモール、マーケットを含む全ての店舗は閉鎖
  • 全ての観光地、リゾート、コミュニティセンター、娯楽施設などは閉鎖
  • 結婚式、誕生日会、ピクニック、パーティーなどの社会的な集会および政治的、宗教的な集会機能のある催しは中止
  • バングラデシュ最高裁判所は各裁判所に必要な指示を行う
  • バングラデシュ銀行は銀行サービスを保証するため必要な指示を行う
  • 法執行機関や緊急サービス〔農業関連(肥料・種苗・農薬・農業機器など)、穀物・食料品、運輸、救援活動、保健サービス、新型コロナウイルスワクチン接種、電気、水道、ガス、燃料、消防、電話、インターネット、マスメディア、民間警備、郵便、銀行、薬局など必需品を取り扱うオフィスなどに係る活動〕と、当該サービス・活動に係る従業員や移動は、身分証明書を提示した上で可能
  • 物資を輸送するためのトラックやバン、貨物船は本規制の対象外
  • 空港、港湾、河川港、陸上港とこれらに関連するオフィスは規制の対象外
  • 工場は、健康ガイドラインを順守した上で操業が可能
  • 生鮮食料品や生活必需品を販売する店舗は、衛生ルールに従った上で、午前9時から午後5時まで営業可能
  • 緊急時(医薬品や日用品の購入、病院受診、葬儀など)を除き、外出不可
  • ワクチンカードを提示すれば、ワクチン接種のための外出は可能
  • 飲食店は午前8時から午後8時まで、テークアウトまたはオンラインデリバリーサービスのみで営業可能
  • 国際線の運航は継続。搭乗者は、チケットを提示すれば車両で移動可能
  • 宗教省は衛生ルールに順守した上でのモスクでの礼拝について別途通知
  • 軍務局は、現場でパトロールを行うために必要な数の部隊を配備

また、バングラデシュ銀行は、銀行の営業時間を午前10時から午後1時30分までとし、週末(金曜日、土曜日)および日曜日は休業とすることを通知した。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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