夜間外出禁止を延長、西部13郡で規制強化

(ケニア)

ナイロビ発

2021年07月05日

ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は6月29日、2021年4度目となる演説外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、新型コロナウイルスに関する規制強化について説明した。政府は5月5日、ケニア西部のキスム郡でデルタ(インド)型変異株を確認した。感染の再拡大を踏まえ、6月18日にはビクトリア湖畔13郡で、ロックダウンと夜間外出禁止令(午後7時から翌朝午前4時まで)を発令した。今回の演説では、過去2週間の平均陽性率9.1%に対し、これら13郡では21%と高かったことにも言及した。主な措置は以下のとおり(一部抜粋)。

  • ビクトリア湖畔の13郡(キスム郡、シアヤ郡、ホマベイ郡、ミゴリ郡、ブシア郡、カカメガ郡、ビヒガ郡、ブンゴマ郡、キシイ郡、ニャミラ郡、ケリチョー郡、ボメット郡、トランスゾイア郡)で発令中の夜間外出禁止令(午後7時から翌朝午前4時)を7月31日まで延長する。
  • 13郡以外に発令中の夜間外出禁止令は、時間帯を午後10時から翌朝午前4時までとし、期間を60日間延長する。
  • 政治集会を含む集会の禁止令は、60日間延長する。
  • ケニアへの渡航者は、到着前96時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書を保持しなければならない。また、入国までに電子認証システム〔Trusted Traveler(TT)electronic verification system〕上で陰性を証明しなければならない(システムに陰性証明書をアップロードし、コードを取得することで陰性を証明することができる)。
  • ホテル業を含むサービス産業は、ガイドラインを順守しなければならない。
  • そのほか各種ガイドラインやプロトコルは、次の指示があるまで継続。

ケニア保健省によれば、6月30日のケニアの新規感染者数は558人、陽性率は8.8%で、累計の感染者数は18万4,161人に上った。また、累計のワクチン接種回数は137万8,585回、うち36.7%が2回目の接種となり、成人人口の1.46%がワクチン接種を完了した。8月には、ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンが1,000万回分到着する見込みだ。

(久保唯香)

(ケニア)

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