特定の使い捨てプラスチック製品の新たな流通の制限開始

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年07月13日

ハンガリーで7月1日に発効した政令により、特定の使い捨てプラスチック製品に関して、国内での市場流通が禁止された。これは、使い捨てプラスチック製品の流通を禁止するEU指令(2019年5月22日記事参照)により、加盟国に義務付けられた国内法制化に対応したもの。

7月1日以前に製造者または輸入者が国内で販売したものについては、在庫分を含めて引き続き認められる。

市場流通禁止となるのは次の10種の使い捨てプラスチック製品と、オキソ分解性プラスチック製の全製品。

  • 厚さが15ミクロン以上のプラスチック袋(生分解性のものを除く)
  • プラスチック製の綿棒
  • カトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン、箸)
  • ストロー
  • マドラー
  • 風船棒(風船と棒をつなぐ部分も含む)
  • 発泡スチロール製食品容器
  • 発泡スチロール製飲料容器(キャップ・ふたを含む)
  • 発泡スチロール製コップ(キャップ・ふたを含む)

上記以外の使い捨てプラスチック製の飲料容器とキャップ・ふたについては、2022年12月31日まで市場流通が可能。また、使い捨ての医療用プラスチック(病院用ストローなど)や乳幼児用のコップには適用されない。

プラスチック袋は15ミクロン未満のものは引き続き使用可能だが、環境保護製品税は1キログラム当たり57フォリント(約21円、1フォリント=約0.37円)から1,900フォリントへと大幅に引き上げられた。生分解性のプラスチック袋は1キロ当たり500フォリントとなっている。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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