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半導体不足で北米の自動車生産168万台減産、販売ペース鈍化も懸念

(米国)

ニューヨーク発

2021年07月26日

調査機関のオートフォーキャスト・ソリューションズ(AFS)によると、半導体チップ不足による北米の自動車車両の累積減産台数は7月16日時点で167万8,000台となった(「オートモーティブ・ニュース」7月19日)。新型コロナウイルス感染前の2019年1~7月の生産実績966万9,484台と比較すると、2割近くに当たる車が生産から消失したことになる。

こうした中、米国系メーカーでは、フォードが7月以降、米国内の6拠点以上で生産を停止、あるいは生産台数を削減して対応。また、半導体チップの入荷状況が改善した場合に迅速に対応できるよう、一部部品を除いた車両を販売店に事前に出荷することを検討している(「オートモーティブ・ニュース」7月16日)。同社は既に5月までに35万台を減産済み。これは2019年1~5月の生産実績比でみると約3割に当たる規模となった。ゼネラルモーターズ(GM)も7月19日から2週間、ミシガン州とテネシー州の工場を含む北米の4つの拠点で生産を停止。さらに、ステランティスも複数の北米拠点を数週間閉鎖することに加え、デトロイト工場では7月11日から8月1日まで従業員の一時解雇を予定している。

自動車関連サービス企業コックス・オートモーティブによると、6月の新車販売台数(年率換算、季節調整済み)は1,540万台となり、前月の1,700万台から大きく減少した(同社ホームページ7月14日)。同社シニアエコノミストのチャーリー・チェスブロー氏は「販売ペースは確実に鈍化しており、供給が限られていることが原因の可能性が高い」と述べた。なお、6月の在庫車両数を供給日数に換算すると25日となり、5月の35日を大きく下回った(注)。

今後の見通しに関し、前出のAFSは、最終的に北米では198万2,000台の減産になると予測した。英国調査会社IHSマークイットは、米国での半導体不足が解消し、需要に十分に対応できるのは2022年第1四半期(1~3月)になるとみている(6月30日)。

(注)一般的に適正な供給日数は60日程度とみられている。

(大原典子)

(米国)

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