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中東各国でもデルタ株の影響で新型コロナ感染が再び拡大

(中東)

中東アフリカ課

2021年07月21日

中東各国の新型コロナウイルス感染者数が再び拡大基調となっている。7月19日時点で、中東6カ国〔トルコ、イラン、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、カタール〕の累計感染者数の合計は1,133万3,344人となった(オックスフォード大学「Our World in Data」から算出)。

この6カ国の1日当たり新規感染者数(合計値)の推移(添付資料図1参照)をみると、2020年11月に急増し、いったんは落ち着きを取り戻したが、2021年3月以降に再び増加し、1日当たりで9万人を超えるピークに達した。その後、ワクチン接種の推進や各種規制の強化により、5月にかけて減少傾向となったが、7月に入ると変異株(デルタ株)の流入などにより、再び増加傾向となっている。

デルタ株の流入に対して、各国ともインドなど南アジア諸国や、南アフリカ共和国などアフリカ諸国の感染拡大国からの航空便を停止するなど、渡航の制限措置を強めている。

国別にみると(添付資料図2参照)、人口が多いトルコは2020年11~12月に無症状でも陽性の場合には「感染者」とする計算方法に変更したことにより、感染者数が激増した。2021年3月にも週末の外出規制の緩和などの影響で感染が拡大し、ロックダウンを余儀なくされた。新規感染者数は減少したが、7月19日時点の感染者数は中東諸国で最大の553万7,386人に達している。

同じく人口大国のイランでも増加傾向が続いており、2020年11月や2021年4月などに新規感染者が急増し、都市部では医療が逼迫する事態となった。5月から一度は抑え込んだが、6月下旬以降は再び増加傾向がみられ、7月19日時点の感染者数は354万8,704人となっている。

イスラエルは、2020年9月や2021年1月など幾度かの感染急増とロックダウンを経験したことで、世界でもいち早くワクチン接種を推し進め、4月以降は奏功していた。しかし、新たなデルタ株流入により、7月には再び3月以来となる1日当たり1,000人超えの感染者数に再増加している。

湾岸諸国(UAE、サウジアラビア、カタール)は医療レベルの高さやワクチン接種の推進もあり、これまでは比較的感染者の抑え込みに成功してきた。しかし、5月にはUAE、7月にはサウジアラビアで増加傾向がみられるなど、今後の動向も要注視となっている。

(米倉大輔)

(中東)

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