ナイジェリア、3社以外の砂糖輸入を禁止

(ナイジェリア)

ラゴス発

2021年07月28日

ナイジェリア中央銀行(CBN)は7月16日に通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出し、特定の3事業者以外による砂糖の輸入を禁止した。

国立砂糖開発委員会(National Sugar Development Council)は、砂糖の自給率向上を目的にマスタープラン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(NSDC Sugar Master Plan)を策定している。通達によると、3事業者(Bua Sugar Refinery Limited、Dangote Sugar Refinery Plc、Golden Sugar Company)が砂糖の輸入を許可された理由は、マスタープランに規定された川上統合プログラム(Backward Integration Program:BIP)実現に向けた合理的な進捗がみられたことによる。本プログラムは、砂糖取引業者による原材料の国産化への投資や、製糖工場による地場原料の調達などを規定している。2021年4月、CBNのゴッドウィン・エメフィエレ総裁は国内生産力の強化と外貨不足の解消を理由に、砂糖および小麦への外貨割り当てを制限する方針を打ち出しており、今回の通達はその方針が具現化したものとみられる。

ジェトロが国家統計局から入手したデータによると、ナイジェリアは2020年、約3,000億ナイラ(約810億円、1ナイラ=約0.27円)の砂糖関連品を輸入しており、その多くがブラジル産となっている。

(谷波拓真)

(ナイジェリア)

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