長沙市で第3回ジャパンブランド展が開催

(中国)

武漢発

2021年06月14日

6月5日と6日の2日間、中国・湖南省長沙市の平和堂五一広場店で「第3回長沙ジャパンブランド展」が開催された。同市での開催は2019年6月以来で、今回で3回目。本イベントは平和堂(中国)とJTB上海が主催し、在中国日本大使館、ジェトロ、日本政府観光局(JNTO)広州事務所、湖南省日本人会、滋賀県誘客経済促進センター(滋賀県湖南事務所)などが後援となった。

本イベントには、酒造メーカーのキリンビールや鷹正宗、医薬品メーカーの久光製薬、文具メーカーのトンボ鉛筆、三菱鉛筆など、自治体から滋賀県や長崎県、沖縄県など合計17社・団体が出展した。また、会場では、阿波踊りや三線の演奏、着物の着付けといった文化交流イベントも行われた。

写真 開会式の様子(JTB上海提供)

開会式の様子(JTB上海提供)

写真 出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

2日間で2万5,500人が来場

本イベントには2日間で約2万5,500人の来場があり、各ブースは多くの一般消費者でにぎわった。滋賀県ブースの出展を行った滋賀県誘客経済促進センター(滋賀県湖南事務所)の荻野大所長は「会場である平和堂は滋賀県を代表する企業で、滋賀県と湖南省の友好の象徴。この機会を利用して県内産品などのPRや販売を行い、2日間合計で600人以上がブースを訪れた。特に滋賀県産の日本酒はほぼ完売となるほどの人気で、日本ブランドが地元の消費者から注目を集めていることを感じた」と述べた。

また、長沙の消費市場について、主催団体であるJTB上海の植田裕己彦会務部長は「長沙では夕方から夜にかけて人の流れが多くなる。また、新しいもの好きで、流行にも敏感な人も多い。こうした特徴はコロナ禍を経ても変わっておらず、街として非常に活気がある」と述べた。

JTB上海は、ジャパンブランド展を中国各都市で実施運営し、現地消費者と日本製品とのマッチングの機会を創出している。2021年は、武漢市や寧波市、青島市などでの開催を予定している。同社は引き続き、消費力が強い都市を中心にジャパンブランド展を開催していく方針だ。

(片小田廣大)

(中国)

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