新型コロナワクチン、現地生産を開始

(タイ)

バンコク発

2021年06月08日

保健省は6月4日、タイで生産された180万回分のアストラゼネカ製のワクチンが納品されたことを公表した(保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。タイの国産ワクチンは、英国アストラゼネカから技術供与を受けたタイのバイオ医薬品メーカー、サイアム・バイオサイエンスが製造する。アヌティン副首相兼保健相は会見において、「保健省は当初の計画どおり、アストラゼネカタイ社から新型コロナワクチン180万回分の納品を受けた。タイの製造拠点は東南アジアで初めて国内外での品質および安全基準の認証を受けたもので、国際基準を満たした品質であることを保証する。このワクチンは、既に各都県へ割り当てられており、準備が整い次第、順次発送する予定だ」と述べた。

同日、タイで生産されたアストラゼネカのワクチンが、保健省のオンサイトシステムで事前登録した69歳の女性に初めて接種された。同ワクチンは引き続き現地で生産され、順次配布される予定だ。

さらに、6月5日には、中国シノバック製のワクチン50万回分が保健省に納品された。6月10日には、100万回分の同ワクチンが納品の予定となっている(保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

政府はワクチンの接種目標を、2021年12月までに、国籍に関係なく、タイの居住者の約70%、約5,000万人に対しワクチンを接種するとしている。6月末までには、合計1,000万人がワクチンを接種する予定だ。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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