「2021年都市の商業的魅力ランキング」発表

(中国)

上海発

2021年06月02日

中国の第一財経と新一線都市研究所は5月27日、「2021年都市の商業的魅力ランキング」を発表した。ランキングは2016年以降、毎年発表されており、「商業施設の充実度」や「都市のハブとしての機能性」「市民の活性度」「生活様式の多様性」「将来の可能性」などの指標を基に、国内337都市を一線、新一線、二線、三線、四線、五線都市としてランク付けしている。

今回のランキングでは、一線都市に上海市、北京市、深セン市(広東省)、広州市(広東省)の4都市、新一線都市に成都市(四川省)、杭州市(浙江省)、重慶市、西安市(陝西省)、蘇州市(江蘇省)、武漢市(湖北省)、南京市(江蘇省)、天津市、鄭州市(河南省)、長沙市(湖南省)、東莞市(広東省)、仏山市(広東省)、寧波市(浙江省)、青島市(山東省)、瀋陽市(遼寧省)の15都市が選ばれた。

新一線都市のランキングをみると、武漢市は新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停止期間が最も長かったこともあり、順位を前年より2つ下げて6位となった。前回ランク外だった寧波市が13位にランクインした一方、合肥市(安徽省)がランク外となった。そのほか、仏山市は前年より3つ順位を上げ12位となった(添付資料表参照)。

寧波市がランクインしたのは、常住人口、ブランド店舗数、1日当たりの商圏への流入客数の増加、さらに、上海市から浙江省の嘉興市、杭州湾を通って寧波市に至る高速鉄道の建設が予定されているなどが理由として挙げられる。

仏山市は2017年以降、毎年2~3ランクずつ安定的に上昇している。高速鉄道や航空便の新路線開設により直通都市が増加し、時代のニーズに適合した産業の集積や都市インフラ整備が進んでいることが背景にある。

(高橋大輔)

(中国)

ビジネス短信 d60af93e740ea8a7