NRW州、循環型価値創造の世界的中心を目指し約360万ユーロ助成

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2021年06月10日

ドイツ西部に位置するノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州(州都:デュッセルドルフ市)は6月1日、循環型価値創造(注)に関する「サーキュラーバレー基金」への約360万ユーロの支援を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。この基金は、NRW州にあるライン・ルール地域を循環型経済実現に関する価値を産み出す世界的中心地にすることを目指している団体で、5月に同州ブッパータール市に設立された。

同基金は6月から循環型価値創造助成・促進プログラム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを開始し、スタートアップや地域の既存企業、研究所による資源利用の問題に関する新たな解決方法の開発を目指している。プログラムには国内外の多くのスタートアップが応募し、15社が選出された。NRW州からの参加企業は、二酸化炭素(CO2)を利用してタンパク質や化学物質を生産するb.fab(ケルン市)、食品廃棄物をバイオマス資源である微細藻類の活用で生物変換する装置を開発したウェイスト・トゥ・リソース・ユニット(ボン市、ミュンスター市)、海洋プラスチック問題解決を目指して川に廃棄されたプラスチックを回収する独自の手法を開発したプラスチック・フィッシャー(ケルン市)の3社。同基金はこのプログラムを毎年2回開催し、毎回15社を選出する予定。

アンドレアス・ピンクバルトNRW州経済イノベーション相は「このプロジェクトの発起人たちは、シリコンバレーがデジタル経済で成功したように、サーキュラーバレーを循環型価値創造の分野で世界をリードする地域にするという野心的な目標を掲げている。ライン・ルール地域では多くの世界的なマーケットリーダーやスタートアップが活動し、卓越した知識の集積地でもあるため、最適な要件を備えている」と述べた。NRW州はルール工業地域の中心であるだけではなく、CO2排出削減などカーボンニュートラルへの取り組みも盛んだ。今回の支援プロジェクトにより、この分野のスタートアップなどの企業振興を図る。このプロジェクトはNRW州のほか、欧州地域開発基金(ERDF)の支援を受けている。

(注)循環型価値創造とは、製品自体や製造プロセスで資源を可能な限り再利用する循環経済システムのこと。

(ベアナデット・マイヤー、作山直樹)

(ドイツ)

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