外国人観光客を隔離なしで受け入れるサンドボックス制度を閣議承認
(タイ)
バンコク発
2021年06月28日
タイ政府は6月22日、外国人観光客を隔離期間なしで受け入れる「サンドボックス」政策を閣議承認した。7月1日からタイ南部のプーケット県で先行実施し、ほかの地域などにも順次拡大する予定だ。主なポイントは以下のとおり。
(1)必要書類
- 入国許可証(COE)
- 入国前72時間以内に発行された新型コロナウイルス陰性証明書
- 最低10万ドル以上を補償する保険などへの加入
(2)入国条件
- 保健省が規定する新型コロナ感染の低・中リスクの国・地域からの観光客であること。または、保健省やタイ観光協会の定めに該当する観光客であること。
- 出発日までの21日間以上、上記の低・中リスク国・地域などに滞在していること。
- 他国・地域に現在居住するタイ人も同様。
- 少なくとも入国14日前までにワクチン接種を完了し、ワクチン接種証明書の発行を受けた者であること。〔タイ保健省または世界保健機関(WHO)が承認したワクチンのみ有効〕
- (ワクチン接種証明書を所持する者の)子供
(3)入国手順
- 入国許可証(COE)の取得(取得専用サイト)
(4)到着時
- 「タイランドプラス」や「モーチャナ」などの指定アプリをインストール。
- PCR検査の実施
- 政府の安全・健康管理(SHAプラス)認証を取得したプーケット県内の宿泊施設に滞在
- 新型コロナウイルスが検出されない場合、プーケット県内での旅行可
(5)滞在期間と旅行が認められる範囲
- プーケット県では、少なくとも14泊すること(14泊未満の滞在の場合は、タイから直行便で出国すること)
(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)
(タイ)
ビジネス短信 bd89b9b1abad0c38