カナダ連邦政府、ワクチン接種者に対する検疫措置緩和を発表

(カナダ)

トロント発

2021年06月24日

カナダ公衆衛生庁は6月21日、カナダ国民や永住権保持者、カナダへの入国を許可された渡航者(就労許可証保持者や留学生など)で、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した人を対象に、7月5日午後11時59分(東部夏時間)以降、入国時の自己隔離と入国後8日目の新型コロナウイルス検査の要件と、空路で到着した場合の政府認定ホテル滞在要件を免除すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ワクチン接種完了者とされるためには、入国14日前までにカナダ政府承認済みワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソン子会社ヤンセンファーマの各社製)を必要回数接種し、英語、フランス語、または認定翻訳付きの接種証明書を提出する必要がある。

ただ、接種が完了していても、自己隔離やホテルでの滞在義務、8日目の検査が自動的に免除されるわけではない。渡航者はカナダ到着前に、連邦政府が入国予定者の自己隔離計画提出を目的として導入したアプリ「ArriveCAN」を通じて新型コロナウイルス関連情報を電子的に提出しなければならない。また、到着前と到着時の検査要件を満たすとともに、無症状である必要がある。免除可否に関する最終的な判断は、提出情報に基づいて入国審査官が行うため、免除が認められなかった場合に備えて適切な自己隔離計画も必要となる。

なお、接種未完了の渡航者に対する行動制限措置はこれまでと変更なく、14日間の自己隔離を義務付けている。空路で入国した場合には、到着時の検査結果が判明するまで政府指定ホテルで最長で3泊隔離され、残りの期間は自宅などで自己隔離を行い、入国後8日目に検査を受ける必要がある。

カナダへの外国人の入国禁止令は、新型コロナウイルスの感染防止策として2020年3月20日(米国対象)、22日(米国以外の外国対象)に発出して以来毎月更新しており、6月21日付で7月21日までの延長を発表した。このため、外国人でワクチン接種を完了していても、必要不可欠な事業に従事するなどカナダへの入国を許可された渡航者でない限り、入国は認められない。

連邦政府は今回の発表を「カナダに入国する渡航者のための国境措置緩和の第1段階」と位置付けており、パトリシア・ハイデュ保健相は、次の段階の渡航制限緩和について各州と協議中と述べた(CBCニュース6月21日)。

また、ビル・ブレアー公安・非常時対応準備相はプレスリリースで「現時点で、カナダ政府は引き続きカナダ国民に対し、不要不急の旅行を避けるよう強く勧告している。新型コロナウイルス感染者数が減少傾向にあり、全国的にワクチン接種が順調に行われていることから、将来は明るくなってきているようにみえるが、油断はできない」とコメントした。

連邦政府の発表によると、カナダの累計感染者数は141万206人、累計死者数は2万6,155人(6月22日時点)で、ワクチンを1回以上接種した人は人口の64.2%、接種完了者は12.8%(6月18日時点)となっている。

(飯田洋子)

(カナダ)

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