広東省常住人口1億2,600万人、省外からの流動人口が年々増加

(中国)

広州発

2021年06月03日

中国・広東省統計局は5月15日、同省における第7回人口センサスの結果を発表した。発表によると、広東省の常住人口(2020年11月1日時点)は、2010年比20.81%増(年平均増加率1.91%)の1億2,601万人で、2007年以降14年連続で全国首位となっている。常住人口が総人口に占める割合も7.79%(2010年)から8.93%(2020年)に増加した。

省市別でみると、25省・直轄市・自治区が増加しており、増加数の上位5位は、広東省(2010年比:2,171万人増)、浙江省(1,014万人増)、江蘇省(609万人増)、山東省(573万人増)、河南省(534万人増)となった。

広東省は人口数、増加数いずれも全国首位だった。省内の常住人口が最も多い5つの市は広州市、深セン市、東莞市、仏山市、湛江市となり、5都市の合計は6,318万人と、全省の常住人口の50.14%を占めた。

流動人口が華東・華南地域に集中

地域別の常住人口では、華南地域が前年比8.05%増の1億7,763万人、華東地域が6.55%増の1億7,419万人となったのに対し、東北地域は8.74%減の9,851万人、中部地域は2.08%減の3億6,470万人となった(添付資料表参照)。流動人口は、経済がより発展している華南地域や華東地域へ集中していることがうかがえる。

深セン市、東莞市の高齢化率は最も低い水準

広東省の常住人口を年齢別にみると、14歳以下の人口割合は18.85%、15~59歳は68.80%、60歳以上は12.35%(65歳以上は8.58%)となった。第6回人口センサス(2010年)から、14歳以下は1.97ポイント上昇、15~59歳は4.59ポイント低下、60歳以上は2.62ポイント上昇(65歳以上は1.79ポイント上昇)だった。広東省は、省外からの流入人口の年齢構造が比較的若いため、65歳以上の人口割合は全国より4.92ポイント低い。60歳以上の人口割合をみると、広州市11.41%(65歳以上の人口割合:7.82%)、深セン市5.36%(3.22%)、東莞市5.47%(3.54%)となり、特に深セン市と東莞市でこの特徴が顕著だ。なお、東莞市における15~64歳の労働人口が全人口に占める割合は81.41%に達し、広東省の都市別で首位となる。

(梁梓園)

(中国)

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