カルナータカ州、6月14日からロックダウン規制緩和

(インド)

ベンガルール発

2021年06月14日

ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は6月11日、新型コロナウイルス対策で実施しているロックダウン規制の緩和に関する通達(添付資料参照)を発出した。

4月27日に始まった今回のロックダウンは3度の期間延長を経て、本格的な活動規制緩和のフェーズに入ることになる。対象地域はベンガルール(中心エリア、Bengaluru Urban)を含む州内19地域で、6月14日午前6時から外出時間や店舗営業時間の延長などが行われる。ただし、今回の変更は日系企業も立地するベンガルール郊外エリア(Bengaluru Rural)やマイスールなどの11地域には適用されず、同地域は従前の規制を継続するため、留意が必要だ。

変更後の主な規制内容は以下のとおり。

  • 全ての生産施設の稼働を許可。ただし、新型コロナウイルス感染対策を順守、総従業員数の50%までの従事が条件(アパレル産業については、総従業員数の30%従事が上限)。
  • 食料品など生活必需品の店舗・販売施設、眼鏡販売店は午前6時~午後2時の営業を許可。
  • 全ての建設工事、建築資材取扱業の活動を許可(感染者封じ込め区域を除く)。
  • 公園の利用は午前5時~10時に許可(ジョギング、ウォーキングの利用に限る)。
  • タクシー、オートリキシャの稼働を許可。ただし、乗客数は2人が上限。

一方、夜間外出は引き続き禁止される(平日午後7時~翌日午前5時)。週末については、金曜日の午後7時から月曜日の午前5時まで終日外出禁止となる。

カルナータカ州の1日当たり新規感染者数は、5月上旬にピークを迎えた以降、減少傾向にある。6月11日の新規感染者数は8,249人で、ピーク時より8割以上減少している。今後の課題は今回緩和の対象外となった地方都市での感染状況となる。今回の規則変更の適用期間は6月21日午前6時までとなっている。州政府としては、引き続き段階的な規制緩和を進めたい考えだ。

(鈴木隆史)

(インド)

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