深セン市塩田港、輸出コンテナの受け入れ一部再開

(中国)

広州発

2021年06月01日

中国・深セン市は、塩田港区で5月30日まで停止していた輸出コンテナの受け入れを31日から一部再開した。同港区では同月21日、国際貨物の業務に従事する人員から最初の新型コロナウイルスの無症状感染者が発生、その後も無症状感染者が確認され、同市は塩田港区のターミナル運用効率が落ちていることを理由に、25日から27日まで輸出コンテナの受け入れを一時停止する措置を実施、その後30日まで延長していた。

塩田港では、5月31日~6月6日までの間は「ETA」3日前、かつ事前に予約申請したコンテナのみを受け入れている。深セン市は中国でも最大の輸出入拠点で、その中でも塩田港は最大規模を誇る。塩田港の2020年のコンテナ輸送量は1,334万8,500TEU(20フィートコンテナ換算)に達する。

今後、塩田港で輸出コンテナの受け入れ制限が長引けば、同港からの運送先は近距離地域に限られるため、在華南地域から製品を輸出している日系企業に対して影響が及ぶことが懸念される。

(田中琳大郎)

(中国)

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