ハンガリー最大の太陽光発電所が開設、建設は中国国有企業

(ハンガリー、中国)

ブダペスト発

2021年06月08日

ハンガリー最大の太陽光発電所が5月27日、首都ブダペストの南西約200キロの町、ショモジ県カポシュバールに開設された。このプラントは、中国機械輸出入(CMC)が1億ユーロを投じて建設したもので、発電容量は100メガワット(MW)。ハンガリー国内における太陽光発電容量を5%増加させ、年間1億3,000万キロワット時(kWh)の電力を生産するとともに、約12万トンに相当する二酸化炭素(CO2)排出量を削減することが期待されている。

開設式典にオンラインで参加した、CMCのカン・フビアオ会長は「ハンガリーに100MWの太陽光発電所を建設する決定は2016年に行った。CMCでは世の中をカーボンニュートラルにすることを目標に掲げており、ハンガリーには長期的に10億ユーロを投資する計画だ」と語った。

開設式典に出席した、ハンガリーのパルコビッチ・ラースロー技術・革新相は「ハンガリーはEU加盟国として2050年までにカーボンニュートラルになることを目標にして努力しているが、この発電所はその目標達成に向けて非常に重要な役割を果たすだろう」と述べた。

ハンガリーは2030年までに、少なくとも6,000MWの太陽光発電設備を設置することを公約としており、2021年の初めで既に2,300MWにまで達している。今回、これにカポシュバールの発電容量が追加されることになる。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー、中国)

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