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タイ工業規格局、ベトナムのユーロ5導入に伴う規制を注視

(タイ、ベトナム)

バンコク発

2021年06月23日

6月11日付「タイ・ラット」紙や6月14日付「バンコク・ポスト」紙などの主要紙は、タイ工業規格局(TISI)のワンチャイ・パノムチャイ事務局長の、ベトナムの排気ガス規制に関する発言を報道した。ベトナムは2022年1月1日から、ユーロ5基準での排気ガス規制の施行を計画している。同事務局長によると、ベトナムの輸入業者は既存ライセンスの有効期限にかかわらず、ユーロ5基準のライセンスへと更新する必要がある一方、ベトナム国内の自動車メーカーや組立業者は、現在採用されているユーロ4規格でライセンスを取得している場合、ライセンスが失効するまでユーロ4規格での自動車製造が可能だという。

TISIは、WTOの「貿易の技術的障害に関する協定(TBT)」委員会のメンバーでもあり、ベトナムの措置は差別的と考え、WTOの原則に沿った規制の見直しを求める予定だ。また、TISIは、11月8日から11日にかけてスイス・ジュネーブで開催される予定の第85回TBT委員会において、この問題を懸念事項として提起する準備をしているという。

事実確認のため、6月17日にジェトロからTISIの国際標準管理課のTBT協定担当者にヒアリングしたところ、ベトナムで事業を営むタイ人ビジネスパーソンに対して、2022年1月1日からのユーロ5適合に関して、所管省庁から同規則に関する運用として前述の内容が周知されたという。TISIの担当者は、ライセンス取得に当たっては、事前試験を含む申請手続きに時間を要するため、輸入業者にとって不利な条件となり、タイの自動車メーカーや輸出業者が影響を受ける可能性がある、とコメントしている。

TISIに問題を提起したのはタイ自動車工業会(TAIA)であるため、ジェトロがTAIAの担当者に6月18日にヒアリングしたところ、現状、ベトナム政府から公式文書は発出されていないという。TAIAの会員企業によると、2022年1月1日からベトナムの自動車輸入業者はユーロ5基準の要求を受けることになるが、自動車メーカーは期限切れまで12〜36カ月間にわたり、ライセンスを使い続けることができるという。

(シリンポーン・パックピンペット、北見創)

(タイ、ベトナム)

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