シドニー、新型コロナ感染拡大防止のため行動制限措置を実施
(オーストラリア)
シドニー発
2021年06月25日
シドニーを州都とするオーストラリア東南部のニューサウスウェールズ(NSW)州政府は6月23日、シドニー東部を中心に新型コロナウイルスの感染者数が拡大傾向にあることを受けて、制限措置を発表した。6月23日の発表では、NSW州におけるクラスターは31人まで拡大している(NSW州保健省)。
シドニー都市圏、セントラルコースト、ブルーマウンテンなど各地域では6月23日午後4時から1週間、以下の制限措置を導入する。
- 家庭への訪問者は5人まで(子供を含む)
- オフィスを含む全ての屋内非居住空間および屋外イベントでのマスク着用を義務化
- 屋内での立食形式での飲酒は禁止
- 屋内観劇中の聴衆による歌唱、および屋内礼拝参加者による歌唱は禁止
- ナイトクラブなどの屋内接客店舗でのダンスは禁止(ただし、結婚式では20人まで可)
- ダンスおよびジムのクラスの人数は最大20人まで、参加者にはマスク着用を義務化
- 屋内外では、4平方メートル当たり1人までとする規制が再適用(結婚式および葬式を含む)
- 着席型の屋外イベントでの座席人数は最大収容人数の50%まで
- 公共交通機関の収容人数制限を再適用
- シドニー大都市圏内の7自治体(シドニー市、ウェーバリー市、ランドウィック市、カナダベイ市、インナーウエスト市、ベイサイド市、ウラーラ市)の居住者および勤務者は、シドニー都市区域外への不要不急の移動を禁止
NSW州のグラディス・べレジクリアン州首相は「制限措置による住民や施設への影響を軽視しておらず、絶対的な必要性がない限り制限措置を課したくはない」とした上で、「感染拡大の制御を確実にするために今、制限を実施しなければならない」と述べた。
他州政府、シドニーからの入州を制限
シドニーの感染状況を受けて、西オーストラリア州政府をはじめ全ての州・準州政府が、NSW州または、感染リスクの高い指定地域からの入州制限措置を発表している。
(遠藤泰平)
(オーストラリア)
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