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フランスの食品の健康強調表示、EU規則違反が多数

(フランス、EU)

パリ発

2021年06月29日

フランスの競争・消費・不正防止総局(DGCCRF)は6月21日、食品の健康改善を示唆する表示に関する調査結果PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。

EUでは、一般食品への栄養・健康に関する強調表示については、規則(EC)1924/2006外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに基づき、虚偽や曖昧、誤解を招くような訴求、他の製品の安全性や栄養適性に疑問を抱かせるような訴求、過剰な摂取を促すような訴求などを禁止している。また、記載可能な強調表示はポジティブリスト形式で定めており、表示可能な栄養素、表示可能な文言などを詳細に定めている(注)。

DGCCRFは消費者保護の一環で、定期的にEU規則の順守状況を調査している。今回の調査は2019年に300社以上を対象に、特に健康改善を示唆する表示が多いとされるハーブティー、茶、チョコレート、朝食用シリアル、蜂蜜とその関連食品などに対象を絞り込んで行われた。その結果、食品表示に関するEU規則違反率は44%に達し、60件の警告、71件の差し止め命令、17件の調書作成がなされた。また、ネット販売での違反率は69%で、店頭販売と比較して高いことも明らかになった。

主な違反事例は以下のとおり。

  • 治療・治癒をうたう表示(例:「風邪の時に利用できる」)
  • ポジティブリストに掲載されていない表示(例:「ココナッツは消化を助ける」)
  • 許可された表示の意味を変える表現(例:表示が許可されている「ビタミンCは正常な免疫系機能の維持に寄与する」との表現ではなく「ビタミンCは免疫力を高める」との記載)
  • 許可された強調表示を使用せず、いわゆる「一般的」な強調表現(例:「スーパーフルーツ」「デトックス」など)
  • 製品の組成と異なる栄養強調表示(例:製品のビタミン含有量が「ビタミンの供給源」という栄養強調表示を使用できる基準値を満たしていない)

EU規則は2007年7月から適用されているにもかかわらず、多くの事業者が規制内容を十分に認識していないことなどから、DGCCRFは今後も同分野での調査を継続するとしている。

日本から食品を輸出する場合にも、この規制を順守する必要があるため、注意が必要だ。

(注)EU規則の詳細については、ジェトロの調査レポート「健康食品関連規制調査(EU)」(2017年3月)を参照。

(浅見武人)

(フランス、EU)

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