大連市政府が239件の投資プロジェクトを発表

(中国)

大連発

2021年06月23日

中国・大連市政府は6月17日、「大連市計画プロジェクト・発展資源リスト説明会」を開催し、239件の投資プロジェクトを発表した。陳紹旺大連市長、方鉄林副市長が参加、プロジェクトや関連政策を説明し、第14次5カ年規画期における大連市の発展の方向性を示した。

今回公表された239件のプロジェクトの内容をみると、新エネルギー車を含む自動車関連、水素の利活用を含むエネルギー関連、半導体関連の3つの分野が多い。

大連市には、新エネルギー車(完成車)、リチウムイオン電池、燃料電池、電気自動車(EV)向けモーターなどのメーカーが拠点を構え、一定の集積がある。説明会の前日の6月16日、市内の路線バスに一汽客車(大連)が開発した燃料電池バス6台が市内中心部での運行を開始している。

大連市の水素産業発展計画には、(1)新エネルギー車の導入、(2)水素ステーションの設置などの目標を掲げ、再生可能エネルギーによる水素製造プロジェクトが計画されるなど、水素エネルギー産業におけるサプライチェーンの構築を目指している。

半導体関連分野では、大連にあるインテルのNANDフラッシュメモリー工場を韓国のSKハイニックスが買収し、増資による拡張が計画され、大連市はこれを機に関連する半導体新材料の生産プロジェクトを集積させたい方針だ。

(重岡純)

(中国)

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