新型コロナ感染者数が累計80万人超、デルタ型変異株に懸念

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年06月10日

バングラデシュで5月30日、新型コロナウイルスの累計感染者数が80万人を超え、6月7日時点で81万2,960人となった。3月下旬から感染が拡大し、4月単月の感染者数は14万7,837人、1日当たりの平均感染者数は4,928人、陽性率18.5%と深刻な感染状況で、在留邦人でも感染事例が相次いだ。5月に入ると、状況は落ち着きを見せ、5月単月の感染者数は4万1,408人(前月比72.0%減)、1日当たりの平均感染者数は1,336人(前月比72%減)、陽性率8.7%と大幅な減少となった。

駐在員が利用するダッカ市内の主要病院では、4月中旬は空床率が20%程度だったが、6月上旬には70%以上を保っている。

一方、デルタ(インド)型変異株の拡大が懸念されており、特にインド国境に近い西部地域のディナジプール、ガイバンダ、バゲルハット、ゴパルゴンジ、クルナなどではデルタ型が確認されたと報道されている(「ザ・デイリースター」紙6月4日)。同紙はダッカでも感染が確認されたと伝えており、引き続き十分な感染対策が求められる。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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