ハイデラバードが州都のテランガナ州、ロックダウン規制を解除、市民生活は平常どおりに

(インド)

ベンガルール発

2021年06月21日

ハイデラバードを州都とするインド南部テランガナ州政府は6月19日、州内における新型コロナウイルス感染封じ込めを目的として実施中のロックダウンを解除する通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出した。州政府は、6月20日以降も夜間外出禁止令を継続するなど、引き続き段階的な緩和を進める案も含めて検討していたが、州内の感染拡大は完全に収束したと判断し、全ての活動規制を解除する。

今回のロックダウンは5月12日から始まり、5月19日、5月30日、6月8日と3回の期間延長が行われた。4月20日から実施された夜間外出禁止令の期間を含めれば、2カ月ぶりに全ての市民生活、経済活動が平常化することになる。

全ての店舗、事務所、工場などの施設は、ソーシャルディスタンスなどの新型コロナウイルス感染対策の実施を前提として稼働が可能となる。また、7月1日から、学校での対面授業も許可される。一方、公共の場でのマスク着用は引き続き義務付けられ、違反者には罰金1,000ルピー(約1,500円、1ルピー=約1.5円)が課せられる。

テランガナ州における1日当たり新型コロナ感染者数は、ピーク時(5月7日)の1万1,451人から、6月19日時点で1,362人まで減少、最悪の時期には10%を超えた陽性率(陽性者数/検査数)も1%程度まで低下している。

(鈴木隆史)

(インド)

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