カルナータカ州、6月21日からロックダウン緩和の第2段階に

(インド)

ベンガルール発

2021年06月21日

ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は6月19日、実施中のロックダウンのさらなる緩和に関する通達(添付資料参照)を出した。

4月27日から始まった今回のロックダウンだが、6月11日から段階的な活動規制緩和のフェーズに入り、今回、2回目の緩和措置が6月21日午前6時から適用される。陽性率(陽性者数/検査数)の状況により、3つのカテゴリー/地域で活動規制が適用される。概要は以下のとおり。

1.「カテゴリー1地域」(陽性率が5%未満)

対象地域:ベンガルール(中心エリア、Bengaluru Urban)を含む州内16地域

  • 政府、民間企業のオフィスは従業員の50%までの出勤が認められる。
  • メトロは車両定員の50%までの乗車率で運行再開。タクシー、オートリキシャの利用は引き続き乗客数2人が上限。
  • 生活必需品のみならず、全ての店舗・販売施設は新型コロナウイルス感染対策の順守を前提として、午前6時~午後5時まで営業を許可。ただし、空調がされている施設の営業は認められない。
  • ホテル、レストラン、バーなどの飲食施設は午前6時~午後5時の営業を許可。客数は施設定員の50%まで、酒類の提供は不可。
  • 公園の利用は午前5時から午後6時まで許可(ジョギング、ウォーキングの利用に限る、団体活動は不可)。空調のされていないジムは、施設定員の50%までの利用が可能。

2.「カテゴリー2地域」(陽性率が5%以上)

対象地域:ベンガルール郊外エリア(Bengaluru Rural)を含む州内13地域

  • 食料品など生活必需品の店舗・販売施設、眼鏡店は午前6時~午後2時の営業を許可。酒店は持ち帰りのみの販売で午前6時~午後2時の営業を許可。
  • 全ての建設工事、建築資材取扱業の活動を許可(新型コロナウイルス感染者封じ込め区域を除く)。
  • 公園の利用は午前5時~10時まで許可(ジョギング、ウォーキングの利用に限る)。
  • タクシー、オートリキシャの稼働を許可。ただし、乗客数は2人が上限。

なお、カテゴリー1、カテゴリー2地域ともに、夜間の外出禁止(平日の午後7時~午前5時)は継続される。週末についても、金曜日の午後7時から月曜日の朝5時までの外出禁止が継続される。また、工場の稼働については、両地域において全ての生産施設の稼働が許可されるが、新型コロナウイルス感染対策の順守、総従業員数の50%までの従事が条件となる(アパレル産業については、総従業員数の30%従事が上限)。

「カテゴリー3地域」には、日系企業も立地するマイスールのみが指定されるが、同地域での感染拡大は収束していないことから、一切の緩和措置は取られず、当初の原則終日外出禁止が継続される。

カルナータカ州の1日当たり新規感染者数は、5月上旬にピークを迎えて以降、減少が続いており、6月19日の新規感染者数は5,815人と、ピーク時より9割近く減少している。今回の規則変更の適用期間は7月5日午前6時までとなっており、地方都市での感染収束が引き続きの課題となる。

(鈴木隆史)

(インド)

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