公務員・民間従業員の新型コロナワクチン接種を義務化

(パキスタン)

カラチ発

2021年06月15日

パキスタン政府国家指揮運用センター(NCOC)は6月9日、全ての公務員と民間企業従業員の新型コロナウイルスワクチン接種を義務化すると発表した。公務員については、6月末までの接種を義務付けた。国営ラジオパキスタンのほか、各紙が報じた。

NCOCはまた、新規感染者数の減少を受け、規制緩和を発表した。主なものは以下のとおり。6月15日から30日まで適用する。

  • 必須サービスを除く商店などの週2日の休業を週1日にする。曜日については各州で決定。閉店時刻は午後6時から午後8時に延長。
  • 政府・民間企業ともに、通常勤務時間に戻し、100%の人員の出勤を再開する。
  • 公共交通機関は定員を乗車定員の50%から70%に引き上げ。
  • 州間公共交通について、週2日の停止を解除。
  • ワクチン接種を受けた人に対して、室内ジム再開。

なお、店内飲食の禁止や、全ての屋内外の集会の禁止、鉄道の定員70%での運行などは継続する。

パキスタンでは6月13日時点で、1日当たりの新規感染者数は1,239人にまで減少、また、ワクチンを1回接種した人は543万9,101人、2回接種は288万3,959人となっている。

写真 カラチ市内のワクチン接種センターの様子(6月13日、ジェトロ撮影)

カラチ市内のワクチン接種センターの様子(6月13日、ジェトロ撮影)

(山口和紀)

(パキスタン)

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