政府、新型コロナ下の海外旅行再開へ検討加速

(韓国)

ソウル発

2021年06月10日

韓国政府の中央災難安全対策本部は6月9日、文化体育観光部、国土交通部と「旅行安全圏域」(トラベルバブル)の推進方策について検討した。両部は、国内の新型コロナウイルスワクチン接種率の向上に伴い、「防疫上信頼のある国・地域」との間で、観光交流を再開し、入国時の隔離免除を行う(注)。

旅行安全圏域の実施では、「防疫上信頼のある国・地域」との相互の防疫当局間で具体的な入国緩和の条件や運営計画に合意を目指すこととなる。合意に至った場合、施行初期にはワクチン接種完了者の団体旅行に限り、人数も制限して相互訪問を再開する。利用する航空便は、韓国または相手国・地域の航空便を利用するなどの制限を設ける予定としている。

韓国政府は「防疫上信頼のある国・地域」として、シンガポール、台湾、タイ、グアム、サイパンなどとの旅行安全圏域の合意に向けた打診を行ったと説明している。

(注)PCR検査陰性確認証および予防接種証明書を提出することで、隔離免除となる。

(当間正明)

(韓国)

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