電子渡航認証(K-ETA)システムのテスト運用を5月から開始、9月1日に本格運用へ
(韓国)
ソウル発
2021年05月14日
韓国法務部は、5月3日から電子渡航認証システム(Korea Electronic Travel Authorization、以下、「K-ETA」)(注1)のテスト運用を開始した。K-ETAは、韓国に渡航する場合、事前にK-ETAのホームページまたはモバイルアプリを通じ、個人・旅行関連情報を登録し、渡航許可を受ける制度。モバイルアプリは、Google Play StoreまたはApp Storeで「K-ETA」から検索してダウンロード可能。
K-ETAは、韓国入国時のビザが免除される112カ国・地域からの入国者を対象としている。ただし、新型コロナウイルスの影響に伴う渡航制限などから、現時点(含むテスト運用期間)では、(1)査証免除で入国可能な21カ国、(2)査証免除措置が暫定的に停止されている91カ国・地域のうち、「企業関係者など優先入国対象者(注2)」が対象となる(添付資料表参照)。
申請は、以下の手順で行われる。
- 搭乗の24時間前までに代表者または本人によるETA申請(ウェブサイトまたはアプリ)
- ETAセンターによる申請書類の審査
- ETAセンターからの審査結果の通知(許可、不許可、条件付き許可)(注3)
- 本人の入国(上記3.において許可または条件付き許可の場合に限る)
団体旅行などにも対応し、代表者が一度に最大30人まで申請することも可能。K-ETAモバイルアプリを利用し、スマートフォンでパスポート情報のページと顔写真を撮影することにより、関連情報が自動入力される。
申請に伴う手数料は1人当たり約1万ウォン(約1,000円、1ウォン=約0.1円)、一度許可を取得すると有効期間は2年で、期間内は何度でも使用でき、入国申告書の作成も免除される。
テスト運用は、5月3日から8月31日までの4カ月間。その後、9月1日から本格的に制度を施行する予定。なお、テスト運用期間中はK-ETAの申請は任意で、申請する場合は、上記の手数料が免除され、2年間有効なK-ETA許可書が発給される。
(注1)韓国語の直訳では、「電子旅行許可制」という。
(注2)優先入国対象者は既存の在外公館による査証発給とK-ETA申請を並行して実施。
(注3)審査結果は24時間以内に登録したメールアドレス宛てに通知される。
(当間正明)
(韓国)
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