アルジェリア政府、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定を批准

(アルジェリア)

パリ発

2021年05月26日

アルジェリア政府は、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定の批准に関する21-133号大統領令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を、5月16日付36号官報に掲載した。

同協定には2018年3月21日にルワンダの首都キガリで署名し、関連の20-10号法案は2020年10月に国会で承認の議決がされ、同年12月29日付官報に掲載されていたが、未批准の状態が続いていた。今般の大統領令の官報掲載により、同協定の2021年1月の運用開始(2021年1月7日記事参照)から半年近くを経て、批准を完了した。

アブデルマジッド・テブン大統領は5月16日の閣僚会議で、EUとの連合協定など過去に締結した自由貿易協定の経験に基づき、AfCFTAを貿易協定にとどまらず産業発展の装置として活用し、アルジェリア事業者の輸出能力拡大を積極的に支援すべきだと強調した〔国営アルジェリア通信(APS)5月16日〕。

なお、AfCFTAは既述のとおり2021年1月に運用開始が宣言されたものの、原産地規則などの詳細はいまだ明らかにされておらず、実際に活用できるようになるには時間を要する見込みだ。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

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