ブラジル政府、米政府の新型コロナワクチン知財放棄方針に支持声明

(ブラジル、米国)

サンパウロ発

2021年05月14日

ブラジル外務省は5月7日のプレスリリースで、同省と経済省、保健省、科学技術革新省による新型コロナウイルスワクチンに関する共同声明を発表した。米国通商代表部(USTR)が5月5日、新型コロナワクチンに関わる知的財産の保護の放棄について支持を表明した(2021年5月7日記事参照)ことを受けたものだ。

共同声明では、USTRのキャサリン・タイ代表が表明した「安全で効果的なワクチンを可能な限り短期間で多くの人々に提供する目標」を支持している。また、知的財産の保護義務を一時的に停止するといった、現在全世界的に進めている交渉に触れつつ、「開発途上国での生産などの余剰能力を有効に活用したワクチンの生産と流通の拡大」を目的とした「第三の道」の提案を行っている。ブラジルにおける新型コロナワクチンや医薬品への緊急かつ広範なアクセスを促進するため、ブラジルの今後の立場や影響力について、米国と協議を行うことを明記している。

カルロス・アルベルト・フランコ・フランサ外相は5月6日、「ブラジルは新型コロナワクチンに関する知的財産の保護の放棄について反対している」と述べたが、同時に「米国の立場を分析し、それがブラジルにとって利益につながるのであれば、政府はその立場を変えるかもしれない」と付け加えていた。

ブラジルでは4月29日、新型コロナウワクチンについて一時的かつ強制的にライセンスを付与する強制実施権の発動を承認する法案が上院を通過している。

(貝沼憲司)

(ブラジル、米国)

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