バーガーキング、代替肉を利用したハンバーガーを販売

(インドネシア)

ジャカルタ発

2021年05月31日

大手ハンバーガーチェーンのバーガーキング・インドネシアは、大豆由来の代替肉を使ったハンバーガーの販売を5月7日から始めた。販売は6月中旬までの期間限定で、ジャカルタ首都圏の店舗から始まり、全国175店舗で販売の予定だ。

今回販売されたのは、同社の代表商品である「ワッパー」のパテを、大豆由来の100%植物性パテに代替した「プラントベースワッパー」だ。価格は4万5,455ルピア(345円、1ルピア=約0.0076円)と、通常の「ワッパー」(4万9,090ルピア)よりも低く設定されている。使用されている代替肉は、食品・日用品大手ユニリーバ傘下のベジタリアン・ブッチャー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが提供する。インドネシアでの販売前には、欧州や中東、日本や中国を含むアジアなどで同商品を既に販売し、高評価を得ていた。同国で販売を開始した理由について、ユニリーバは「『新型コロナ禍』において植物性食品へのニーズが増加している」とし、さらに「フレキシタリアン(注)な生活や、環境の持続可能性に対する意識の高まりが、Z世代(1997~2012年生まれ)やミレニアル世代(1981年~1996年生まれ)の間で高まっている」とする(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。なお、インドネシア総人口に占める若者世代の割合は、2020年9月時点で、Z世代が27.9%、ミレニアル世代が25.9%となっている(インドネシア中央統計庁外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。また、インドネシアではコーヒーチェーン大手のスターバックスも、同国発スタートアップのグリーン・レベルと連携し、代替肉を使ったフォカッチャなどの提供を開始するなど、食の多様化に向け関心が高まっている。

写真 プラントベースワッパー(ジェトロ撮影)

プラントベースワッパー(ジェトロ撮影)

(注)フレキシブル=柔軟性、ベジタリアン=菜食主義の2つを組み合わせた造語。「野菜中心の食生活を送りつつ、肉や魚などの動物性食品も排除せずバランスよく取り入れる」という柔軟な食生活をおくること、を意味する。

(シファ・ファウジア、上野渉)

(インドネシア)

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