外国人への新型コロナワクチン接種登録について公表

(タイ)

バンコク発

2021年05月26日

タイ政府の新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)は5月21日、ワクチンの大規模接種計画(6月7日開始)を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。1日当たり約86万回接種に目標を引き上げる。在タイ外国人のワクチン接種登録についても公表し、接種開始は同じく6月7日。詳細は後日発表されるが、接種登録に社会保険番号またはパスポート番号が必要。

主なポイントは以下のとおり。

1.外国人のワクチン接種登録

  • 社会保険番号をワクチン接種センターへ登録
  • または、パスポート番号を保健省の指定病院へ登録
  • 現時点の指定病院は、バンコクではウィムット病院、バンラック・ワクチン接種ヘルスセンターの2病院。他県では、各人の健康記録を有する病院を指定病院とする。

2.グループによるワクチン接種登録

  • 外交団や国際機関、その帯同家族:外務省が保健省の担当部局へ該当者名簿を送付。原則として各人の健康記録を有する病院で接種。健康記録のない者は保健省が接種可能な病院を提示する。
  • 外国政府機関:外務省にまとめて登録。
  • タイ国籍を有する配偶者を持つ外国人、タイ国籍の家族を有する外国人、タイ国内で退職した外国人、外国人ビジネスマン、外国人投資家など:バンコクではタイ大学長評議会管轄下のワクチン接種センターへ登録。他県では各人の健康記録を有する病院に登録。
  • 外国人留学生:高等教育・科学・研究・イノベーション省がタイ大学長評議会管轄下のワクチン接種センターでのワクチン接種を調整。
  • 移民労働者:社会保険事務局が雇用主とワクチン接種を調整。

CCSAの5月23日の会見では、外国人を5グループに分けた目的などについて、各グループに管轄機関を割り当てることでワクチン接種を迅速化させる狙いがあるとしている。全ての在タイ外国人に接種資格があることに変わりなく、CCSAは接種資格のある外国人を上記5グループに限定していない。5グループに属する外国人は、ワクチン接種を担当機関に登録・連絡する必要があり、そうでない外国人は現地のワクチン接種センターで登録が可能だ。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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