ブラジル連邦政府、農業用の5G実証試験を開始

(ブラジル)

サンパウロ発

2021年05月21日

ブラジル連邦政府は5月11日、農業用の第5世代移動通信システム(5G)実証試験を開始したことを発表した。ブラジルでは、2021年前半に5Gの入札が予定されている。

通信省および農業・畜産・供給省は、マットグロッソ州綿花生産農業家協会(AMPA)や、農業技術の発展を目指す複数企業から構成されるConectarAGROと協力し、同州ロンドノポリス市にある農園に5G技術を実験的に導入した。関連設備は、国内主要携帯キャリアの1つTIMとノキアが設置した。

本プロジェクトの目的は、農業への5G活用の可能性を紹介することだ。例えば、5G技術を用いることで、ドローンによる農地の高画質な映像をリアルタイムで取得することが可能となり、収穫エリアの状態を、より迅速で正確に把握することが期待できる。ファビオ・ファリア通信相が同日付の通信省公式サイトで、「5G技術の導入で、インターネットへの接続性が向上することにより、雑草や耕作の制御、家畜の育成管理を可能にする」とコメントしたほか、テレーザ・クリスチーナ農業・畜産・供給相も、同日付の農業・畜産・供給省公式サイトで同様の見解を示し、「ブラジルのアグロビジネスは、社会的、環境的、そして生産性の面で改善されるに違いない」と述べている。

ゴイアス州でも、5Gの実証実験を開始している。2020年12月3日に、州政府が同州リオベルデ市にある穀物農園に5G技術を導入した。関連設備は、国内主要携帯キャリアの1つクラロとファーウェイが設置した。

同州の公式YouTubeで紹介されたデモンストレーション(ポルトガル語のみ)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ドローンや農業用自走ロボットを通じて雑草の位置を特定し、防除薬剤を効果的に使用するなどの実用化を想定している。ロナルド・カイアード州知事は同日付の同州公式サイトで、5Gの導入を高く評価するとともに、生産性向上への期待を示している。また、ファーウェイ・ブラジル代表事務所の孫宝成最高経営責任者(CEO)は、ブラジル農業の世界における存在感を強く示しながら、「農業はファーウェイ・ブラジルにとって戦略的な分野だ」と述べた。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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