サムスン電子、第1四半期の売上高が過去最大に

(韓国)

中国北アジア課

2021年05月11日

韓国のサムスン電子は4月29日、2021年第1四半期(1~3月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。第1四半期の業績は、売上高が前年同期比18.2%増の65兆3,900億ウォン(約6兆3,428億円、1ウォン=約0.097円)で第1四半期としては過去最大の売上高を記録、営業利益は45.5%増の9兆3,800億ウォンとなった。

同社が発表した2021年第1四半期の部門別業績は次のとおり。

◇CE(コンシューマーエレクトロニクス)部門

売上高は前年同期比26.1%増の12兆9,900億ウォン、営業利益は2.5倍の1兆1,200億ウォンだった。新型コロナウイルス感染拡大によるペントアップデマンド(買い控えの反動による需要拡大)が続き、また、家電へのニーズがさらに多様化した。

◇IM(IT&モバイルコミュニケーションズ)部門

売上高は前年同期比12.3%増の29兆2,100億ウォン、営業利益は65.7%増の4兆3,900億ウォンだった。1月に発表した新型のスマートフォンの好調な売り上げなどが寄与し、売り上げと収益性が大きく向上した。

◇DS(デバイスソリューションズ)部門

売上高は前年同期比7%増の25兆8,200億ウォン、営業利益は0.8%増の3兆7,500億ウォンとなった。うち、半導体事業は、メモリー半導体の需要が堅調で、売上高が19兆100億ウォン、営業利益が3兆3,700億ウォンだった。一方、ディスプレイパネル事業は、スマートフォンの需要縮小や、大型パネルの新ライン設備のセットアップなどにより、売上高が6兆9,200億ウォン、営業利益が3,600億ウォンとなった。

サムスン電子は業績発表と同時に、2021年第1四半期の設備投資実績が9兆7,000億ウォンだったと発表した。このうち、半導体は8兆5,000億ウォン、ディスプレイは7,000億ウォンだった。

(向野文乃)

(韓国)

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