新型コロナワクチン接種者への防疫措置の緩和発表

(韓国)

ソウル発

2021年05月27日

韓国の中央災難安全対策本部は5月26日、新型コロナウイルスワクチン接種者に対する防疫措置(ソーシャルディスタンス確保など)の緩和策を発表した。発表内容は以下のとおり。

1.私的な集まりの禁止措置の緩和

(1)6月1日以降、1回目のワクチン接種者(注1)とワクチン接種完了者(注2)は、直系家族との集まり(注3)の人数制限の対象から除外する。

(2)7月第1週から9月まで、ワクチン接種完了者については、5人以上の私的な集まりの禁止措置を緩和し、小規模の集まりに自由に参加することが可能となる。宗教施設での礼拝活動の人数制限対象からも除外する。

(3)10月以降、介護施設や病院など一部の施設を除き、屋内外のソーシャルディスタンス確保に関しては、新型コロナウイルス感染以前の日常に回復する方向で検討中。

2.屋内外でのマスク着用義務の緩和(注4)

(1)7月第1週から12月まで、1回目のワクチン接種者とワクチン接種完了者は、屋外でのマスク着用義務を免除する。屋内は引き続きマスク着用義務を継続する。

(2)12月以降、ワクチン接種完了者の屋内でのマスク着用義務を免除する方向で検討中。

(注1)1回目の新型コロナワクチン接種後14日が経過した者。

(注2)2回目の新型コロナワクチン接種後14日が経過した者。

(注3)現在、5人以上の私的な集まりは原則的に禁止しているが、例外として、直系家族との集まりの場合には8人まで認めている。

(注4)6月まではワクチン接種にかかわらず、現状の屋内外でのマスク着用義務を継続。

(当間正明)

(韓国)

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