天津市の最低賃金を4年ぶりに調整

(中国)

北京発

2021年05月11日

中国の天津市人力資源・社会保障局は2021年4月30日、天津市の最低賃金を7月1日から、月額2,050元(約3万2,800円、1元=約16円)から2,180元に、パートタイム労働者の最低時給を20.8元から22.6元に引き上げることを発表した。2017年から4年ぶりの調整となった。

最低賃金の調整は、「最低賃金規定」で少なくとも2年に1度調整することが規定されているが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ほとんどの都市が最低賃金の調整を見送った。2021年に入り、経済回復に向けて、各都市が相次ぎ新しい最低賃金を発表している。陝西省は2021年5月1日から、月額最低賃金1,800元(1類地区)、1,700元(2類地区)、1,600元(3類地区)をそれぞれ1,950元、1,850元、1,750元に、パートタイム労働者の最低時給18元、17元、16元を、それぞれ19元、18元、17元に引き上げた(注)。そのほか、江西省、黒龍江省、新疆ウイグル族自治区も4月1日から最低賃金を改定している。

(注)1類地区、2類地区、3類地区については、陝西省人力資源・社会保障局の通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(鄭慧)

(中国)

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