チリで国内3種目となるアストラゼネカ製ワクチンの接種開始

(チリ)

サンティアゴ発

2021年05月06日

英国アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種が4月28日、チリで開始された。チリで接種されるワクチンとしては、米国ファイザー製、中国シノバック製に次ぐ3種目となった。同ワクチンは、チリ公衆保健院(ISP)によって、既に2021年1月27日に国内緊急使用が承認されていたところ、約3カ月後の4月23日にワクチンの国際的な共同購入の枠組みである「COVAXファシリティー」経由で、約16万回分が初めてチリに到着したことで接種開始となった。

ISPは、アストラゼネカ製ワクチンの接種後、一部の接種者が血栓症を発症するリスクがあることを考慮した上で、同ワクチンの接種対象者を18歳以上の男性、55歳以上の女性に限定することを推奨している。これを踏まえ、チリ政府は、ワクチン投与計画における同ワクチンの接種対象者を、18歳以上の男性に限定した。

保健省によると、5月5日時点でチリにおける1度目のワクチン接種者は829万3,282人、2度目のワクチン接種者は690万297人で、人口の35.5%が2度目のワクチン接種を終えている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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