米カリフォルニア州、6月15日からの全面的な経済再開に向け方針発表

(米国)

サンフランシスコ発

2021年05月31日

米国カリフォルニア州公衆衛生局は、6月15日の全面的な経済再開に向けた公衆衛生に関係する具体的な方針を5月21日に発表した。6月15日以降、原則として全てのセクターは通常のオペレーションに戻ることができる。同州は4月6日、新型コロナウイルスワクチン供給量と入院者数の2つの条件で6月15日に全面的な経済再開を発表していた(2021年4月9日記事参照)。

今回の方針では、屋内・屋外のビジネス活動に関する人数制限や物理的距離の制限はなくなる。マスク着用は州公衆衛生局の最新ガイドラインに従うとする。同局は5月17日、ワクチン接種完了者(注1)に対し、6月15日以降は米国疾病予防管理センター(CDC)の指針(2021年5月18日記事参照)に従い、屋内でマスク着用を原則不要にする予定と発表している。国内外旅行については、CDCや州公衆衛生局の渡航勧告に従うこととする。同局は4月2日、旅行に関するガイドラインを更新し、ワクチン接種完了者の米国内の旅行について、新型コロナウイルス関係症状がない限り、旅行前または旅行後に検査や自己隔離は求めない。屋内・屋外の大規模イベントには要求・推奨事項がある。その1つに、屋内の大規模イベント(参加人数5,000人以上、例:カンファレンス、スポーツイベント)や屋外の大規模イベント(参加人数1万人以上、例:音楽・食品のフェスティバル、マラソンイベント)はワクチン接種完了、または陰性証明(イベント開始時間の72時間以内に発行)を参加者などへ求める(屋外イベントは推奨)。この方針の適用期間は現時点で6月15日から10月1日まで(注2)。

全面的な経済再開が現実的になる一方で、日系企業に影響を与える動きも見られる。日系企業も多く所在する北カリフォルニアのサンタクララ郡は5月18日、新たな公衆衛生の命令を発出した。命令事項の1つに、所在する事業者などに対して、従業員(注3)のワクチン接種状況の確認・記録の保持を求め(注4)、命令が有効となる5月19日から14日以内に全ての従業員のワクチン接種の状況確認をしなければならない。記録はこの命令が無効になるまで保持し、14日ごとにワクチン接種未完了者の状況の更新を行う必要もある。事業者は、郡へ記録を開示することは求められない。

(注1)各種決められた回数のワクチン接種完了後2週間を経た者が対象で、ファイザー製とモデルナ製は2回接種、ジョンソン・エンド・ジョンソン製は1回接種でワクチン接種完了とされている。

(注2)9月1日までに州内の状況を確認し、10月1日以降の方針を決定する予定。

(注3)同じ施設内で就業する全てのコントラクターやボランティアを含む。リモート勤務の従業員へは義務ではなく強く推奨とされる。

(注4)接種状況を確認するためのサンプルフォームPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は郡のページからダウンロード可能。

(石橋裕貴)

(米国)

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