香港貿易発展局、新型コロナ感染拡大以降初となるリアル展示即売会を開催

(香港)

香港発

2021年05月06日

香港貿易発展局(HKTDC)は4月28日~5月2日の5日間、香港コンベンション・エキシビジョンセンターで、新型コロナウイルス感染拡大以降で初となるリアル展示即売会「Lifestyle ShoppingFest外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を開催した。出展対象品目は食品および一般消費財全般で、「Tasting Journey」(食)、「Glamour & Style」(ジュエリー・アクセサリー・ファッション)、「Healthy Living」(生活雑貨・健康機器)など8つのテーマ別エリアが設置され、日系企業を含む430社が出展、5万5,000人を超える消費者や地元バイヤーが来場した。

本イベントは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ちこんでいる消費のてこ入れや、小売業および卸売業の販売支援としての意味合いが強く、香港政府も出展者に対し、1ブース(9平方メートル、出展料3万0,910香港ドル)当たり1万香港ドル(約14万円、1香港ドル=約14円)の出展料を補助するほか、中小事業者に対してはさらに補助金を支給するなど、金銭面から出展者の販売促進を支援した。

また、会場内には、出展商品PRのための「KOL Live station」が設置され、地場化粧品・健康食品など販売大手の卓悦グループ(Bonjour)のFacebookと同社オンラインショッピングサイト「Bonjour HKMall外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を組み合わせたライブコマースが行われたのに加え、全ての出展者はオンラインショップ開設プラットフォーム「Boutir外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を3カ月間無料で利用できるなど、主催者のHKTDCはオンライン・オフラインの両面から出展商品の販売促進を支援した。

写真 「KOL Live station」での出展商品PR(ジェトロ撮影)

「KOL Live station」での出展商品PR(ジェトロ撮影)

出展日系企業のうち、今回、香港に新規進出した富士山銘水(香港)の粟井大二朗董事長は「香港での健康志向の高まりと日本産品への評価の高さを感じ、2021年に進出した。本イベントをきっかけとし、香港からアジア全域に『富士山ブランド』を広めていきたい」と語った。

写真 富士山銘水(香港)粟井董事長(ジェトロ撮影)

富士山銘水(香港)粟井董事長(ジェトロ撮影)

HKTDCは今後、一般消費者向けの「ブックフェア外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(7月14~20日)に加え、大型専門見本市の「インターナショナル・ジュエリーショー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」「インターナショナル・ダイヤモンド・ジェム・パール・ショー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(ともに7月25~29日)、「インターナショナル・ソーシングショー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(7月26~29日)のリアル開催を予定している。

(渕田裕介)

(香港)

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