2020年第4四半期の成長率は3.3%、通年では0.4%

(ガーナ)

アクラ発

2021年05月07日

ガーナ政府統計局は4月21日、石油・ガス分野を含む2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率を3.3%と発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。前年同期比で2.7ポイント減少した。また、石油・ガス分野を含めない成長率は4.5%となり、前年同期比1.4ポイント減少した。

分野別の成長率は、農業が8.2%、サービス産業が4.6%、工業がマイナス0.4%だった。

各分野のサブセクターの成長率は、不動産43.5%、情報通信22.5%、公務および防衛・社会保障サービス16.4%、医療およびソーシャルワーク15.8%などが高かった。不動産開発協会によると、各国での新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンが影響し、在外ガーナ人からガーナ国内での転居先確保の注文が増えたとしている。一方、マイナス成長となった主なサブセクターは、ホテル・レストランがマイナス35.1%、電力がマイナス15%、鉱業・採石がマイナス10.9%などだった。

また、名目GDPの分野別シェアは、サービス産業が最大で40%、次いて工業39%、農業21%だった。

石油・ガス分野を含む2020年の通年の成長率は0.4%と、同年7月に財務省が予測を下方修正した0.9%に届かず、1980年代初頭以来の低成長となった。要因として、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンの影響が大きく、第2四半期GDP成長率をマイナス3.2%からマイナス5.9%に、第3四半期もマイナス1.1%からマイナス3.2%に下方修正した。また、インフレ率が2月の10.3%から3月には13%に上昇したことにも言及している。

(関根広亮)

(ガーナ)

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