輸出入許可の電子システム「スマート1」の開発進む

(タイ)

バンコク発

2021年04月02日

タイ商務省貿易局(DFT)は3月22、23日、同局が開発を進める事業者向けのデジタルプラットフォーム「DFTスマート・ライセンシング・システム」(通称スマート1)の実務担当者向け研修会を実施した(DFT発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同システムの運用が開始されれば、輸出入者は従来よりも短期間で輸出入許可証などを取得できる。

写真 開発中の「スマート1」の画面(3月22日、ジェトロ撮影)

開発中の「スマート1」の画面(3月22日、ジェトロ撮影)

スマート1を利用して行えることは、(1)輸出者・輸入者の電子登録、(2)輸出許可・同証明書の電子申請、輸出許可・同証明書の修正・更新・コピーの電子申請、(3)輸入通知の電子申請、輸入許可・同証明書の電子申請、輸入通知および輸入許可・同証明書の修正・更新・コピーの電子申請など。主にタイからコメやタピオカ、ツナ缶などを輸出する企業や、医薬品、カラーコピー機などを輸入している企業に恩恵となるだろう。

スマート1は主にコメの輸出手続きを簡素化することを目的に発案され、2019年6月に正式に開発プロジェクトが立ち上げられた(DFT発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。現在、オンライン上には3月発行のマニュアル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが掲載されており、DFTはユーザーからの意見や提案を受け付けている。

なお、ジェトロが3月22日にDFTに確認したところ、スマート1の運用開始は2021年内を目指しているという。言語対応は現在、タイ語のみとなっている。

(シリンポーン・パックピンペット、北見創)

(タイ)

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