商業見本市活動を再開、まずロシアなどとの協力で産業総合博覧会

(ウズベキスタン)

タシケント発

2021年04月06日

ウズベキスタンで新型コロナウイルス感染の発生以降規制されていた商業展示会活動が再開された。

ウズベキスタン投資貿易省とロシア産業商務省は4月5~7日、ウズベキスタンの首都タシケントで、産業総合博覧会「ビック・インダストリー・ウイーク(イノプロム・タシケント)」を開催している。ロシア政府がロシア・エカテリンブルクで年1回開催している「イノプロム」の国外版(注1)で、ロシア企業を中心とした外国企業・団体やウズベキスタン有力企業がブースを出展している。

写真 フランスパビリオン(左)、ベラルーシパビリオン(右)(ジェトロ撮影)

フランスパビリオン(左)、ベラルーシパビリオン(右)(ジェトロ撮影)

写真 ロシア・ウドムルト共和国パビリオン(左)、カザフスタンパビリオン(右)(ジェトロ撮影)

ロシア・ウドムルト共和国パビリオン(左)、カザフスタンパビリオン(右)(ジェトロ撮影)

同博覧会の開催に当たり、ロシアのデニス・マーントゥロフ産業商務相をはじめ、CIS各国の産業振興担当相がタシケントを訪問し、会期中に視察や個別会談、ユーラシア経済連合(EEU)関連会合を実施する。

「イノプロム・タシケント」では、ジェトロは日本・ロシア産業協力の一環として、「第三国での市場開拓協力」を目的に広報出展を行っている。在ロシア日系企業とロシアを含むCIS市場への販路拡大に取り組む日系中小企業5社の製品カタログを展示し、ウズベキスタン企業へPRする。

ウズベキスタン政府は2月末に商業展示会の再開を許可しており、タシケントの国際見本市会場「ウズエキスポセンター」のウェブサイトによると、「イノプロム・タシケント」を皮切りに4月は2本、5月は9本の展示会開催が予定されている(注2)。

政府統計によると、4月上旬時点のウズベキスタンの新型コロナウイルス新規感染者は1日当たり200人弱。なお、日本の外務省はウズベキスタンへの渡航に関し「渡航中止勧告(感染症、レベル3)」を出している。

(注1)今回は第2回。第1回は2019年にエジプト・カイロで実施された。

(注2)新型コロナウイルス感染拡大の状況次第では再度、商業見本市活動が規制される可能性もある。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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