政府が新型コロナのワクチンパスポートの導入発表
(タイ)
バンコク発
2021年04月23日
タイ政府は4月19日、新型コロナウイルスのワクチン接種者が国外に渡航する際、ワクチン接種者であることを証明する免疫証明書、いわゆる「ワクチンパスポート」の導入について発表した。同パスポート導入では、保健省が3月31日の官報で概要を公表していたが、様式など運用面の詳細が明らかになった。
同パスポートのポイントは以下のとおり。
- ワクチンパスポートとは、タイ政府が薬品法に基づいて登録された新型コロナウイルス感染症に対するワクチン、または世界保健機関(WHO)が承認するワクチンを接種したことを証明するもの。
- 保健省疾病管理局長は、本公示第5条と第6条に掲げる者に対して、ワクチンパスポート発行の権限を与える。
- ワクチンパスポートを発行する際、保健省疾病管理局長または同局長が権限を与えた者の署名が必要になる。
- ワクチンパスポートの発行費用は、特別の理由がない限り1回50バーツ(約170円、1バーツ=約3.4円)を申請者から徴収する。発行費用は国庫に納付される。
- ワクチンパスポートは、個人のみの使用を想定しており、集団での使用は禁止する。ワクチンパスポートには原則本人の署名が必要。7歳未満の者については、両親が代理で署名する。
(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)
(タイ)
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