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インドでスズキが一時操業停止、酸素不足で人命重視

(インド)

アーメダバード発

2021年04月30日

インド自動車最大手のマルチ・スズキおよびスズキ・モーター・グジャラートは4月28日、急拡大する新型コロナウイルス感染症への治療に医療用酸素の不足が深刻化していることに鑑み、ハリヤナ州、グジャラート州の全基幹工場を5月1~9日の間、操業を一時休止すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

同社プレスリリースによると、操業停止の理由として、(1)政府の要請に応じて人命救助を尊重し、酸素の医療向け利用を優先すること、(2)6月に予定していた定期点検のための操業停止を前倒しすること、を挙げている。スズキも操業のために酸素を使用しているが、同社に部品供給している部品メーカーは、より多くの酸素を使用するため、現在の新型コロナウイルスの感染状況において、これらの酸素は人命救助のために使うべきだとしている。

インドでは医療現場での酸素不足が深刻化しており、スズキのグジャラート工場に近接するアーメダバード市郊外のマンダル日本専用工業団地においても、警察からメーカー各社に対して、工業用酸素ボンベを供出するよう協力要請がきている。過去数週間、各社の生産現場においても、労働者の新型コロナウイルス感染が相次いでおり、各社とも操業継続と新型コロナウイルス対策の両立に苦慮している。ある部品メーカーでは「新型コロナウイルスの影響によるマンパワー不足のため生産量を落とさざるを得ず、在庫を減らして何とか対応している」といった声も聞かれ始めていた。

グジャラート州政府は、急拡大する新型コロナウイルス感染への緊急対応に追われており、州政府の要請に応じたスズキのほか、地場財閥のリライアンス、製薬会社のカディラ・ファーマといった大手企業が、州の郊外を中心に、患者のケアセンターの増設や医療チームの派遣、酸素の供給など、急ピッチで連携が始まっている。スズキが立地するマンダル・デトロジ地域においては、同社と州政府が連携し、50~100病床規模のケアセンターをビタラプールに増設する予定があると報道されている(「ザ・インディアン・エクスプレス」紙4月28日)。

(古川毅彦)

(インド)

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