1~3月の貿易、米国向け輸出が前年同期比39.4%増、185億ドル超の黒字に

(ベトナム)

ハノイ発

2021年04月20日

ベトナム税関総局によると、2021年1~3月の輸出は784億93万ドル(前年同期比23.7%増)、輸入は756億653万ドル(26.8%増)だった。輸出入ともに伸び、貿易収支は27億9,440万ドルの黒字となった。

主要国・地域別にみると、対米国は、輸出が222億3,513万ドル(39.4%増)で1位(添付資料表1参照)。輸入は37億2,292万ドル(5.0%増)で5位、貿易収支は185億1,221万ドルの黒字(49.2%増)となった。米国向け輸出は好調を維持しており、特に、機械設備・同部品は前年同期より2.7倍増の43億6,018万ドルとなった。そのほか、縫製品は35億1,232万ドル(6.3%増)、コンピュータ電子製品・同部品は28億5,802万ドル(46.1%増)、電話・同部品は24億8,372万ドル(7.1%減)、木材・木製品は22億9,764万ドル(77.0%増)だった。

対中国は、輸出が125億9,365万ドル(34.8%増)で2位、輸入が243億3,796万ドル(50.6%増)で1位。貿易収支は117億4,431万ドルの赤字となった。前年同期は中国で新型コロナウイルス感染が拡大していた時期に当たり、その反動も含めて輸出入ともに高い伸び率となった。また、電話機・同部品の輸出が32億1,528万ドル(62.6%増)で、最大の輸出品目となった。

対韓国は、輸出が51億7,424万ドル(9.9%増)、輸入が126億4,384万ドル(7.1%増)で、74億6,960万ドルの赤字。

対日本は、輸出が48億8,318万ドル(2.1%減)、輸入が52億682万ドル(6.7%増)で、3億2,364万ドルの赤字だった。

主要品目別にみると、輸出では1位が電話機・同部品で143億7,113万ドル(11.6%増)、2位はコンピュータ電子製品・同部品で119億5,330万ドル(31.2%増)、3位は機械設備・同部品で91億79万ドル(77.2%増)となった(添付資料表2参照)。縫製品は1.4%増の72億585万ドルとなったものの、機械設備・同部品を下回って4位だった。

輸入では、1位がコンピュータ電子製品・同部品で165億4,745万ドル(20.2%増)、2位が機械設備・同部品で108億3,542万ドル(30.9%増)、3位が電話機・同部品で48億1,194万ドル(46.7%増)だった(添付資料表3参照)。

内外資本別にみると、外資企業の貿易収支が92億2,587万ドルの黒字、国内企業は64億3,147万ドルの赤字となった。外資企業の輸出は589億4,886万ドル(29.7%増)で、輸出全体の75.2%を占める。

(庄浩充)

(ベトナム)

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