バンコクのバムルンラード病院、スポーツ特化の治療センター開設

(タイ)

バンコク発

2021年04月06日

タイ・バンコクにある大手私立病院バムルンラード病院は2月18日、スポーツ医学と高齢者向けの関節治療に特化した「スポーツ医学・関節センター」を開設し、アスリートや高齢者向けの専門サービスを外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。センターの取り組みについて、ジェトロは同病院の日本人担当者にヒアリングした(3月23日)。

バムルンラード病院は以前から整形外科やリハビリテーションセンターを有していたが、今回開設したセンターは新たにスポーツや高齢化に焦点を当てた専門性の高い部門となる。けがをしたアスリートの身体の治療のみにとどまらず、通常の手術とは異なる医療機器や器具を使用し、完治後のパフォーマンスの維持や向上を目指す。併設するリハビリ兼トレーニング施設では、トレーナー2人と理学療法士1人が常駐し、けがからの機能回復を医療分野からサポートする。

また、同センターは予防・未病(病気を未然に防ぐこと)の観点から、アスリートの身体の機能チェックを行い、けがしやすい部位やトレーニングが必要な部位をアスリート本人へ伝えることで、未然にけがを防ぐことにも努めている。スポーツの種目は限っておらず、アスリート全般に対応可能だ。「新型コロナ禍」による入国制限で外国人の往来が減っているため、当初はタイ人アスリートの積極的な利用が期待されている。将来的には、海外からのアスリートの利用も見込んでいるという。

タイでは、タイ人のサッカー選手がJリーグのチームに加入したことをきっかけに、サッカーを中心としたスポーツに対する関心度は年々高まっている。現在はASEAN10カ国で2034年のサッカーワールドカップの招致も目指している。

写真 スポーツ医学・関節センター(ジェトロ撮影)

スポーツ医学・関節センター(ジェトロ撮影)

写真 トレーニングセンター(ジェトロ撮影)

トレーニングセンター(ジェトロ撮影)

(平林拓朗)

(タイ)

ビジネス短信 9c3a21b150b51bb2