タイ政府、RCEPセンターを新設

(タイ)

バンコク発

2021年04月05日

タイのジュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務相は3月29日、商務省貿易交渉局(DTN)内に「地域的な包括的経済連携(RCEP)センター」を新設したことを明らかにした(DTN発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同センターは、RCEPなど自由貿易協定(FTA)に関する情報、貿易統計、関税率、原産地規則、タイにおける貿易関連措置・対策などの情報を提供するほか、貿易モニタリング・システム(TMS)によるモニタリングを行う。

また、同センターは、RCEPなどFTAを活用した場合の特恵関税率を検索できるシステムを提供する。DTNは既存のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいてFTA税率の検索システムを用意しているが、スマートフォンやタブレットから利用できるよう、アプリ(アンドロイド、iOS)を開発して提供する予定だ。

TMSは、貿易の異常な動きを感知するために新たに開発されたシステムだという。タイの輸入量などが急激に増加した場合に警告を発し、商務省が即時に対処するために役立てるという。FTAにより、輸入製品が国内市場に急激に流入する事態を防止する狙いがある。

タイ国内でRCEPなどFTAに関する情報を入手したい場合、DTN内3階にあるRCEPセンターに訪問できるほか、電話でも問い合わせを受け付けている(+66-2507-7555)。 また、DTNのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますRCEP(FTA)センターのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますからも情報収集が可能だ。

(シリンポーン・パックピンペット、北見創)

(タイ)

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